私たちの髪は平均で約10万本生えていますが、本数や髪の色や太さなどには個人差があります。
髪の毛は皮膚が変化してできたものですが、髪の毛の根っことなる「毛根」の部分には「毛母細胞」があり、増殖した毛母細胞がゆっくりと毛根から上昇していき、やがて「毛孔=毛穴」から顔を出します。
よく耳にする「毛乳頭」は毛母細胞と隣合わせにあり、毛細血管からの栄養を毛母細胞に与え、生産指示命令を出しながら毛母細胞の分裂をコントロールする制御組織です。
皮膚の中に隠れている部分は、刀の鞘のような「毛包」が毛根部を守ると同時に、髪の毛の成長に必要な細胞レベルの情報を伝達する役目を果たしています。毛包に守られて育った毛母細胞は、やがて毛孔から飛び出し「毛髪」となります。毛孔は、天然の潤い成分となる皮脂の通り道で、ここに汚れが詰まると脱毛の原因となります。
このように、毛根から増殖した毛母細胞が、毛孔から飛び出して毛髪になるまでの流れを「ヘアサイクル」と言います。
ヘアサイクルには個人差があるように、男女でも若干の差があります。男性は約2~5年、女性は男性よりも長く約4~6年となっています。
このようなサイクルで、私たちの髪は毎日生えては抜け、抜けては生えを繰り返しているのです。
ヘアサイクルには「成長期」「後退期」「休止期」の3段階があります。
髪の寿命のほとんどは成長期にあたり、あるとき“抜けなさい!”と脱毛指令を受けると成長がストップし、毛根部分が縮んで約2~3週間の短い後退期の間に、抜けやすい状態の髪へと変化していきます。やがて2~3カ月の休止期に入り、この時期にブラッシングやシャンプーなどのわずかな刺激で抜け落ちるわけです。この状態が「自然脱毛」です。自然脱毛は、1日平均で50~100本前後になりますので、この範囲なら薄毛の心配はいりません。